苦しみの(涙)



「お前さえ取引を持ちかけてこなければ、すべてがうまくいったのに……。













いや………
これでよかったのか?ふっふっふふふ結果的には」



こいつ、まさか始めから……。



「屋敷の人間すべてもとから殺すつもりだったのか?」



「そうだと言ったらどうする?」




こいつは本当に人間か?
産みの親を手にかけたはずだろうに、苦悩の一片すら見えない。





「すべては菜舞露のために。
さぁ、返してもらおうか、俺の菜舞露を。」



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