また会うためには。
「琴美がちゅーしてたの?えっちぃー」

麻樹がひやかした。
まじで勘弁してほしいです。もう良哉の阿呆ー
あたしは良哉から携帯を奪いとった。

「な、なんで言うんだよっ!?」

小声で怒鳴った。

「なんでって事実だし」
「でも言わないだろ普通」
「あ、恥ずかしいんだ?」
「別に違えしっ!…」
「ならいいじゃん付き合ってんだから普通だ普通。」
「うー…。」
「隠し撮りもされたしな」

そう言って笑い出した良哉。
隠し撮りって何!!?あたししたっけ?

慌てて自分の携帯を取り出し、フォトフォルダを開いた。
あ、寝顔撮ったんだったわ。

「ぶはっ…」
あまりの可愛いさに思わず吹き出した。

その瞬間、良哉が見ていることを思い出し、必死に真顔に戻した。
でも遅かった。

「琴美さん、今笑いました?」

良哉がもろに笑顔で尋ねる。もうだめだ。声が出ねえ!

「麻樹ー琴美からちゅーしたんだからな。」

「ヒュー」
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