また会うためには。
あたしは、唯奈をつついた。唯奈は、マユコ様との語りを中断してあたしの方を向く。

「あいつら朝から来てんだけど。すげー笑える」


唯奈が窓から身を乗り出して手を振った。

「マッキーッヨッシーッ」


唯奈が声を出した瞬間、その周りにいたほとんどの人が唯奈を見た。唯奈は気にせず手を振り続ける。


もうなんかすごいよ唯奈さん。尊敬してあげるよ。うん。


あたしも唯奈の横に立ち、2人に向かって手を振る。
もちろん唯奈みたくブンブン振らんし……。


「唯奈落ちるぞー」


唯奈からマッキーと呼ばれる男。麻樹が言った。

唯奈は、「おっといけない!」と言って、重心を後ろにやった。


「もうすぐ行くよ。」

そういって麻樹達は校舎内に入ってきた。

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