また会うためには。
「……ん」

あれからあたしはいつの間にか眠ってしまっていたようだ。起きて1番最初に良哉の胸板が目に入った。
うわ。抱きしめられてんのかあたし。恥ずかしすぎる!

あたしは良哉の腕の中から抜け出した。太陽が真上に近づいてきてる。もう昼前らしい。トイレに行きたくなってきた。
トイレ行ってくるわ良哉ー……うわ寝顔!


「……なんだ可愛いなお前。」

いつの間にかそうつぶやいていた。とりあえず写メろっと。ふはは

カシャ


可愛いなおい!なんだこいつむかつくぞ……トイレ行こ。

あたしはトイレに行くために屋上を出た。


「……っぷはは……お前のが可愛いし」

この時良哉が起きていたのを、トイレから帰ってきてあたしは知る。


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