薬指~未来への誓い~
私は、3日後に退院をした。
両親には心配かけてばかりで、謝らなくちゃいけない事ばかりで…
弱虫な私は、流産した経緯を話せなかった。
けどね、理由なんて聞かず、私の体を一番に心配してくれた姿を見れば見るほど
私の心はどんどん沈んでゆく深い沼の中に取り残されるんだよ…。
真吾と共に帰ってきた狭い部屋。
『…これ、返す』
私は真吾に“ある物”を渡した。
『――これ…』
真吾は一瞬にして顔を強ばらせる。
私が渡した“ある物”は…
永遠を誓った薬指の指輪。
もう、夢なんて見ない。
もう、光は探さない。
もう、永遠なんて信じない。
──…真吾??
私の事を“弱虫”だと笑ってください。
それでも、私は
もう、傷つきたくないんです―――
両親には心配かけてばかりで、謝らなくちゃいけない事ばかりで…
弱虫な私は、流産した経緯を話せなかった。
けどね、理由なんて聞かず、私の体を一番に心配してくれた姿を見れば見るほど
私の心はどんどん沈んでゆく深い沼の中に取り残されるんだよ…。
真吾と共に帰ってきた狭い部屋。
『…これ、返す』
私は真吾に“ある物”を渡した。
『――これ…』
真吾は一瞬にして顔を強ばらせる。
私が渡した“ある物”は…
永遠を誓った薬指の指輪。
もう、夢なんて見ない。
もう、光は探さない。
もう、永遠なんて信じない。
──…真吾??
私の事を“弱虫”だと笑ってください。
それでも、私は
もう、傷つきたくないんです―――