薬指~未来への誓い~
真吾は大笑いしすぎて涙ぐんでるし!!
ひどいっ!!!!






『もういいっ!!』




拗ねてやるっ!!!




『そんなにキスしてたらここで押し倒しちゃうだろ~が!!』





驚いて顔を上げると、また顔が真っ赤な真吾。


『照れるなら、言わなきゃいいのに…』

『ウルサイよ!!』



真吾、可愛い♪♪









私は、フンッて顔を背けてる真吾の頬に、チュッて軽く触れるだけのキスをした。



そしたらまた柔らかな暖かいぬくもりが唇に触れる…。








こんな幸せな時間が続いていくんだよね…。



そう信じていた。



そう願っていた。






私たちはまだ…


すぐそこまで来ていた悪夢の足音に気づいてなどいないまま――。。




そう…、少なくともこの時の私は……


真吾と出会え


真吾に見つめてもらえる


この“運命”を神様に感謝しながら



ただ…ただ…



幸せだったんだ…―――
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