薬指~未来への誓い~
今日は、行く。

と決めれたのは、智哉と付き合う事にした事での罪悪感や後ろめたさからなのか
過去の幸せだった時の思い出を、また現実のものにしたいという些細な望みからなのか、



はっきりと答えれる程、明確な想いはないけれど



真吾と行った外食は、殺伐とした空間で私の中じゃ結局何も変わらなかった。




智哉とのデートは平日昼間。

ジムで2人で汗を流したり、ショッピングに行ったり、ランチに行ったり…。


楽しかった。



私は…笑っていた。



でも、付き合うようになってから、2ヶ月経っても、
智哉は私に、手をつなぐ以上の事は求めてこなかった。



智哉がいいなら、私はそれでもいいから別に何か不満があるわけじゃないんだけど…。




ある日、私が智哉にメールをした。


[会いたい]

たった四文字のメール。



智哉からはすぐに電話がかかってきた。


『大丈夫っ!?』

『ごめんね…』



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