薬指~未来への誓い~
一瞬にして…
私が見上げた先は、真吾の顔。

軽々とあっという間に体勢を反転させられた!!


『このままじゃ、襲っちゃうだろ~が』

『イテッ…』


デコピン2発目!!


真吾はそういうとベッドからおりた。



『なんか飲む??』

冷蔵庫を開けたまま、ニコッと笑ってくれた。


『…お茶』

『ん』

『ありがと』


500㍉㍑のお茶のペットボトルを渡してくれた。




『あのさ…』

私は、振り返った真吾にしつこいのを承知で……

キスをした。






『もう、知らねー……』

唇が少し離れた時に、ポツリと真吾がつぶやいて…



そのまま2人でベッドを軋ませる。



上着を脱いで現れる、程よく筋肉のついている真吾の上半身。

首からぶら下がっていたのは…少し太めのボールチェーンのネックレスに通されていた2つのリング。



あの日、誓った2人の指輪……。



『ずっと、着けてたの??』

『あぁ…これ??こんな時くらい外すか…』

『外さなくていい!!』


外そうとチェーンに手をかけた真吾の手を止めた。


真吾は優しく微笑んで…私に重なる…。

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