薬指~未来への誓い~
『真吾は私にすぐに会いにきてくれたの……』


真吾は、自分の子供だと信じ、ちゃんとけじめを付けようとした…。



けれど…その後日、由樹の持っていたエコー写真から本当の妊娠周期を知った真吾は由樹に問いつめ…



由樹は嘘を付けないと覚悟をし、本当の事を話し、更に違う嘘をついた……。



――本当の父親はまだ学生だからお金ないのよ…。だから、騙して産んでから別れようと思ってたのに、気づいちゃうんだもん。ダメじゃん。
妊娠したからって、別れた人と結婚したいと本心から思う程、未練なんか無いわよ(笑)



…と。。。




『真吾を傷つけて―…』


由樹は真吾の前から
真吾は由樹の前から

姿を消した。



由樹はお腹の子供の本当の父親は、愛してなどはいなかった…



『私、産めなかった…』



しばらくして…
ひょんなきっかけで由樹は真吾が私と付き合った事を知った。




『真吾の腕に、倖知さんがいるんだと思ったら…どうしようもなくって―…』



自分の失った真吾の腕を、独占したい気持ちばかりが膨らんだ…。
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