薬指~未来への誓い~
『俺の夜ごはんが…』
誰のせいだと思ってんのよ!!
『ぁ~あ…』
こんなに真っ黒じゃ、食べれないじゃんかぁ~…。
『食えるよ??』
真吾が横からフォークでまる焦げハンバーグを一口パクっと 食べちゃった!!
けど、表情曇ったの…気付いちゃったもんね!
『苦い??』
『ひょっほね』
飲み込めてないし、
涙目なんですけど??
『バカね…』
真吾に水を渡したら一気に飲んじゃうし。
無理しなくていいのに。
まだ少し焦げ臭いキッチンで、そっと抱きついた。
私、ホッとしてる…。
由樹の家に行くって決めて、実際行ってきたのも自分なんだけど
やっぱり、嫌な緊張感でさ。
けど、真吾が帰ってきて一緒に笑って…
抱きついたら、すぐにまわしてくれる腕があって……
その温もりに癒やされる……。