薬指~未来への誓い~

『俺の夜ごはんが…』



誰のせいだと思ってんのよ!!




『ぁ~あ…』



こんなに真っ黒じゃ、食べれないじゃんかぁ~…。




『食えるよ??』



真吾が横からフォークでまる焦げハンバーグを一口パクっと 食べちゃった!!





けど、表情曇ったの…気付いちゃったもんね!





『苦い??』


『ひょっほね』




飲み込めてないし、
涙目なんですけど??



『バカね…』


真吾に水を渡したら一気に飲んじゃうし。

無理しなくていいのに。





まだ少し焦げ臭いキッチンで、そっと抱きついた。




私、ホッとしてる…。





由樹の家に行くって決めて、実際行ってきたのも自分なんだけど


やっぱり、嫌な緊張感でさ。





けど、真吾が帰ってきて一緒に笑って…


抱きついたら、すぐにまわしてくれる腕があって……




その温もりに癒やされる……。



< 170 / 235 >

この作品をシェア

pagetop