薬指~未来への誓い~
今、瞳を開ければこの真実が分かる。。
ただの“胃腸風邪”なのか…
それとも…――
正直、瞳を開けるのが怖いよ…。
真吾…帰ってきてよ。
彩…トイレの扉を開ければいるんだよね??一緒に…見てくれないかなぁ。
相変わらず、臆病で弱虫だ…。
じゃあ…いつまで??
私はいつまで現実に臆病で弱虫なままでいるの??
前を向こうと決めたじゃない…―
瞳を閉じて、余計なものは何も見えない暗闇から
最初に見えた光を私のこれから歩む道だと信じよう…
その道が失った未来に繋がるんだと信じて疑いはしない…
きっと
強くなれる一歩になる………
ゆっくりゆっくり瞼を開ける。
蛍光灯の光が見えた。
そして……
一筋の赤いラインが見えた――――