薬指~未来への誓い~

それでも彩は優しい声で話かけてくる。。

『倖知の気持ちは分かんないワケじゃないけど…――』



手を私のお腹にあてる。



『――…それでもこの子は今ここで倖知を信じて一生懸命生きてるんじゃないのかな??』



ドキッとした…
うまく言えないけど、彩の言葉が私には“これから”の光のような衝撃だった…。



つわりだって…一生懸命生きようとしてる証拠で……
それを受け止めてあげれるのも守ってあげれるのも私自身でしかなくて……。。



『私……』

やっぱり、うまく言葉にならない。

こんな時、なんて言えばいいのかな?



『彩ぁ??私…強くなれるかなぁ??』


この子を守ってあげれるくらい…。
この子に光を見せてあげれるくらい…。
この子と真吾と未来に歩けるくらい…。




強く…もっと強くなれるかなあ……。






『なに弱気な事言ってんのよ(笑)』


鼻で笑われた。
私はいたって真剣なんですけど!?



『周りなんか全然お構いなしでさ、自分の想いのままどこまでも行っちゃう倖知はどこいったのよ??』


そんなに私、自己チューでしたか!?!??

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