薬指~未来への誓い~

声が震える…。

もう、
なにも言ってくれない憤りからじゃなく…


不安で…――。









真吾は私の妊娠を快く思ってないのかもしれない…


それどころか、浮気をしていた事実を知ってる以上、自分の子供じゃないのかもしれないと思われても仕方なくて…。



智也とは実際肉体関係はなかったけど…、そんな事は結局は当人同士しか真相は分からなくて、第三者からしたら証拠もなければ確信も持てやしない…。




今でも智也との1年を私は後悔などしていない。
自分へのきれいごとだと言われたとしても 智也と付き合っていた1年の私は…
精一杯の私の生き方だったから……。





それでも、今真吾の子供だと嘘偽りなどなく胸をはって言える妊娠して、喜んでた私も私で……。


けど、真吾には届かないのかもしれない……。





そう思ったら…
声も心も震えた…。



自業自得だと…
笑いますか???




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