薬指~未来への誓い~
『俺…―』



聞くのが…怖いよ。


『…男の子がいい』

『へ!??』




変な返事しちゃった!!!
だって…
いきなりそんな事言うんだもん。。




『色々考えたんだけど、やっぱり男の子だな、うん』

『ぁの……』

『女の子でも可愛いけど、嫁に出したくないしな~』

『ぁ…あの…』

『男の子ならキャッチボールも出来るし、何よりもオムツ換えの時照れなくて済む!!』



饒舌に身振り手振り熱弁で喋り続ける姿をポカ~ンと見つめる。



『おい、聞いてんのか!?倖知はどっちな気がする?母の直感ってやつ!!』



目を輝かせて話続ける真吾が…だんだん霞んで見える。。



『なに!?なんで泣くん!?!?あ、ごめん!!どっちでも可愛いに決まってるよな!!!!』


私の頬を伝う涙を手で拭いながら困った顔をしてる真吾。




『…産んだらダメって言われるかと思ったんだもん~』



小さな子供みたいに泣きじゃくってまた困った顔をさせちゃう。

けどさ、ホントにホントに不安だったんだもん~。。



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