薬指~未来への誓い~
『お待たせ♪』
助産婦さんにキレイにしてもらった赤ちゃんが
ブカブカな肌着を着て、キャリーの付いたベッドに寝かされ
まだ出産後の分娩台で休んでた私の元へ来た。
『2855gの女の子ですよ♪』
『あ…りがとうございます♪』
『旦那さん、呼んで来ますね♪』
『は、はいっ(笑)』
『どうして笑ってるの??』
『だって………プッ(笑)』
産まれたばかりはしわくちゃで、よく分からなかったけど………
ゥィン…… と頭の上からドアの開く機械音がして見上げたら
もうすでに涙目の真吾の顔。
『倖知ぃ、お疲れさま』
『なんて顔してんのよ。まだ泣くのは早いってば』
『だってさ~…』
分娩室の外で落ち着かなかったのは分からなくないけど…
いち早く感極ってるのがなんで私じゃなく真吾なのよ~(笑)
なんか…呆気にとられて私が感涙出来ないじゃんか~。
――…って、そんな事より
『赤ちゃん…見て』
ベッドに手を伸ばして、ゆっくり大切に引き寄せる。
『………あ…』
赤ちゃんと初対面した真吾がポカンと口をあけた。
助産婦さんにキレイにしてもらった赤ちゃんが
ブカブカな肌着を着て、キャリーの付いたベッドに寝かされ
まだ出産後の分娩台で休んでた私の元へ来た。
『2855gの女の子ですよ♪』
『あ…りがとうございます♪』
『旦那さん、呼んで来ますね♪』
『は、はいっ(笑)』
『どうして笑ってるの??』
『だって………プッ(笑)』
産まれたばかりはしわくちゃで、よく分からなかったけど………
ゥィン…… と頭の上からドアの開く機械音がして見上げたら
もうすでに涙目の真吾の顔。
『倖知ぃ、お疲れさま』
『なんて顔してんのよ。まだ泣くのは早いってば』
『だってさ~…』
分娩室の外で落ち着かなかったのは分からなくないけど…
いち早く感極ってるのがなんで私じゃなく真吾なのよ~(笑)
なんか…呆気にとられて私が感涙出来ないじゃんか~。
――…って、そんな事より
『赤ちゃん…見て』
ベッドに手を伸ばして、ゆっくり大切に引き寄せる。
『………あ…』
赤ちゃんと初対面した真吾がポカンと口をあけた。