薬指~未来への誓い~
『ねぇ、真吾??』
『ん??』
『もう私に“愛してる”って言わないで。もちろん普段も、エッチの時もね?』
つないでいた手がパッと離されて…
『なに言ってんだよ!?』
真吾は少し怖い顔をした。
『真吾に愛されてるのなんて分かってるもん』
『…意味分からん』
『自惚れすぎかな??』
『そうじゃなくて!!なに言ってんだって!!!』
そんな怖い顔して低い声で怒らないでよ……。
私はね…
ちゃんと大切なものは分かってるの…。
それを、見失う事の怖さすら…
ちゃんと………。
私はもうあなたの手は離したくない。。。
離せれないのよ。
でもね、
だからこそ……
言ってるの。
きっと…私は真吾が私の事を愛してくれていると、過信をしている。
真吾はなにがあっても私からは離れない………と。
あなたはそんな私をどうして『自惚れだ』と笑ってはくれないの??