薬指~未来への誓い~

『とりあえず…入らない??』

『おじゃまします』


まだまだ2人の世界の私たちはほかられて、悠生クンに誘われて真吾は葵衣と一緒にそそくさと入室。




『彩??お宅の旦那さん、私に冷たいんですけど??』

『後で説教しとくわ。でも倖知の旦那さんこそ私に冷たくありません??』

『後で説教しとくわ』

『『プッ…アハハハ』』



彩と出逢えてから何年が経つのかなんて、普段考える事などないけど……




“私が家族になる!!”
“散歩…行くんでしょ??妹ちゃん”
“大丈夫…大丈夫”



彩は今までも、
そしてこれからも…
私には掛け替えのない存在で……。




今の私には、
彩と笑いあってる時間がある事すらも私の一歩前へと歩き出せる力になる。






きっと……


人はみんな強くなんてないからこそ…

強くなりたいと願えるんだ。





だから彩も
悠生クンと新しい一歩を踏み出そうとしてるんだよね??





私も負けないんだから。



彩??見てて??

いつも心配かけてばかりの私だけど

絶対絶対前に進むから。








だから



少し先で待ってて。



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