薬指~未来への誓い~
募る不安
どうして……
挙式のチャペルには由樹の姿は確かになかった。
それどころか…挙式前に顔を合わし帰宅を促した時に背を向け去っていった。
じゃあ、なぜ今ここに…?
『由樹さ…んがいる…』
ポツリと呟いた私の小声を真吾は聞き取り、真吾の笑顔も一瞬曇りをみせた。
驚きつつも、みんながいる以上足を止めるワケにもいかず、何もなかったかのように雛壇まで歩み、一礼した時に
『大丈夫だから…気にするな…』
真吾が私に呟き、私たちは顔を上げた。
でも…私の視界には、まるでそこにスボットライトが照らされてるかのように由樹の姿が映り続ける。
心の中で繰り返した
どうして…どうして…どうして!!!!
動揺する心を隠す為に笑顔を作り続け、絶やせない。
それでも披露宴は進行してゆき、私たちはキャンドルサービスで各テーブルを周り出した。
もちろん、仲良しの友人のいる席を巡った時には祝福の言葉が嬉しくて嬉しくて…。
けど、私の心の片隅に由樹がなぜここにいるのか…という事が消えず、心からの笑顔が出来ない。
挙式のチャペルには由樹の姿は確かになかった。
それどころか…挙式前に顔を合わし帰宅を促した時に背を向け去っていった。
じゃあ、なぜ今ここに…?
『由樹さ…んがいる…』
ポツリと呟いた私の小声を真吾は聞き取り、真吾の笑顔も一瞬曇りをみせた。
驚きつつも、みんながいる以上足を止めるワケにもいかず、何もなかったかのように雛壇まで歩み、一礼した時に
『大丈夫だから…気にするな…』
真吾が私に呟き、私たちは顔を上げた。
でも…私の視界には、まるでそこにスボットライトが照らされてるかのように由樹の姿が映り続ける。
心の中で繰り返した
どうして…どうして…どうして!!!!
動揺する心を隠す為に笑顔を作り続け、絶やせない。
それでも披露宴は進行してゆき、私たちはキャンドルサービスで各テーブルを周り出した。
もちろん、仲良しの友人のいる席を巡った時には祝福の言葉が嬉しくて嬉しくて…。
けど、私の心の片隅に由樹がなぜここにいるのか…という事が消えず、心からの笑顔が出来ない。