薬指~未来への誓い~
『倖知が真吾くんを本当に信じられないなら別れればいいんじゃないの?信じれもしない人と一緒の時間過ごしたって無意味なだけだよ』

彩の言う事はいつも正しい。



『でも…』

『私は、倖知が泣くのは絶対に見たくないしね』

『じゃあ、彩はどう思う…?やっぱり、別れた方がいい?』

『じゃあ、別れたら?』

『…でも』

『ほら!私が決める事でもないし、倖知の心は倖知にしか決めれないんだから!でも…って言うくらい好きなら、私のとこに来るヒマなんて作ってないでケンカでもなんでもいいから真吾くんに今の倖知をぶつけてきなさい!!』

『そう…だよね』

『骨は拾ってあげるから安心して行ってこい!!』

『うん!!』




いつも背中を押してくれたのも、全てを包んでくれたのも、私の妊娠&結婚を誰より喜んでくれたのも彩。



『真吾と幸せになるからね!』

『私が真吾くんにヤキモチやいちゃうぐらい幸せになりなよ~!!』



って、笑って約束をした。



だからこそこんな時にまで彩に心配かけれないよ。






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