薬指~未来への誓い~
第4章『それぞれの決意』
私たちの披露宴は終演した。

そして、私の心の幕もおりていた。



事前に友人から、2次会の開催を誘われたが、私の体調を考え開催をしないと決めていた。


迷ったあげく、やらないって決めたことに、この時ほど安堵したことはない…。





控え室で私は純白のウェディングドレスを脱いだ。


脱いだ瞬間、激しい嘔吐に襲われた。




怒ってるの?

泣いてるの?

ごめんね…

こんな弱いお母さんで

ごめんね……。




止まらない嘔吐に、ただ謝り続ける事しか出来なかった……。



それでも…あなたを守るから。





私の全てであなたを守るから―――




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