薬指~未来への誓い~
大丈夫
……ピンポーン、ピンポーン――――
冷蔵庫に座りこんだまま動けずにいたところに、ドアベルが鳴った。
『…真吾?…違うか』
真吾はベルなんて鳴らさないよね…
自分にちょっと呆れてクスッと苦笑し、重い足取りで玄関へ向かう。
『……だれ…ですか?』
玄関の扉越しに聞くと…
『倖知!?私!!!』
この声は…――
『あ、彩…』
『開けて!?』
彩がどうして?
こんな私を見せて心配させたくない。
けど、こんな時に誰より会いたいのは……
『あやぁ……』
泣きながら玄関を開けると、彩はガバッと私に抱きついてきた。
力強くギュッて抱きしめて
『大丈夫だよ…倖知、大丈夫だよ…』
大丈夫……彩は何度も何度も私にそう言ったんだ。
大丈夫……。
この彩の言葉に、私の心はどれだけ救われたことだろう。
私は彩の胸の中で、まるで子供のように大きな声で泣き続けた。
冷蔵庫に座りこんだまま動けずにいたところに、ドアベルが鳴った。
『…真吾?…違うか』
真吾はベルなんて鳴らさないよね…
自分にちょっと呆れてクスッと苦笑し、重い足取りで玄関へ向かう。
『……だれ…ですか?』
玄関の扉越しに聞くと…
『倖知!?私!!!』
この声は…――
『あ、彩…』
『開けて!?』
彩がどうして?
こんな私を見せて心配させたくない。
けど、こんな時に誰より会いたいのは……
『あやぁ……』
泣きながら玄関を開けると、彩はガバッと私に抱きついてきた。
力強くギュッて抱きしめて
『大丈夫だよ…倖知、大丈夫だよ…』
大丈夫……彩は何度も何度も私にそう言ったんだ。
大丈夫……。
この彩の言葉に、私の心はどれだけ救われたことだろう。
私は彩の胸の中で、まるで子供のように大きな声で泣き続けた。