薬指~未来への誓い~
『大丈夫、倖知といるよ♪ただ真吾クンも心配してるから、連絡するだけだよ。
…ここで電話してもいいんだけど、聞きたくないでしょ?
大丈夫、すぐ終わるからさ♪あ、私が真吾クンに電話するからってヤキモチやかないようにっ!!倖知の旦那なんか口説かないからさっ』
彩が外に電話しに行って、また部屋に1人きり。
狭い部屋の中、
まるで別空間に取り残されたような錯覚に陥る。
10分後くらいに彩は戻ってきた。
『私、今日泊まってくから~。真吾クンは今日は車で寝るってさ。自業自得だよね♪』
ペロッと舌を出して笑う彩につられて私まで笑っちゃった。
あ……
ここは私の部屋なんだ………。。。