薬指~未来への誓い~

――…翌日



私は連絡も出来ないまま、彩の家に色々な車が止まっているのを1人登校時にただ見ていた。



『あっ……』



ここはおじさんがクラクション鳴らして手を振ってくれた道…。

また泣きそうになって唇を少し噛んで学校へ向かった。





教室に入ると、同級生が私の机を囲む。

『昨日いきなり帰っちゃったからビックリしたよ~!!!』
『倖知~、彩のお父さんが亡くなっちゃったんでしょ~?』
『彩は大丈夫かな~?』
『倖知は彩ちゃんに会った??』



怒涛のような質問の嵐に、

『彩の家、忙しくしてるみたいだから邪魔出来ないし、私もまだ連絡してないよ~』


って答えたけど、それ以上なにも聞いてこなかったし、私の顔ひきつってたかな??



私はぽっかり空いた彩の席を眺めながら


明日行く告別式で彩に会う時の事を考えていた…。



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