薬指~未来への誓い~
『私が!!家族になる!!彩の家族になる!!』

『………』

『私、バカだからうまく言えないけど、私が彩の家族になる!!そりゃ、血はつながってないし、養女に入れるわけじゃないけど…、でもずっとずっと彩のそばにいるから!!どんな彩でも!!!』

『何言ってんの…??』


いきなり家族になる!!!なんて…意味分かんないよね。
今思えば…私ホントにバカだ。



『ホントだよね…私なに言ってんだろね(苦笑)でもね…彩、意外と私本気なんだ。亡くなったおじさんだって、彩の家族じゃなくなったわけじゃないし。それに、1人いなくなったって彩が思うなら、私が家族になる!!そしたら、また1人増えるでしょ!?…私なんかじゃ嫌かもしれないけど…。私と家族になったら良いことあるよ!!私たち1人っこだけど姉妹になるし、私の両親が彩の両親になる!!それにそれに、うちのタロウだって、彩のペット!!…そのかわりお散歩あるけど…。ほら!!一気に四人も!!…三人と一匹か…えっとえっと…あとは…』




バカみたいに身振り手振りして…
バカみたいに必死だった。


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