薬指~未来への誓い~
『さて…、私は帰るね♪』
彩はカバンを手に持ち、そそくさと靴を履きに行く。
『えっ??帰っちゃやだ~!!』
『私は徹夜で眠たいのっ!!』
私と真吾に背中を向けたままサンダルのストラップをパチンと止めて、彩は再び笑顔で振りかえる…。
『ちなみに……
さっき倖知が聞いた真吾くんの言葉、あれ演技じゃないから!!ついでに、私のもねん♪』
笑ったまま玄関を開けて
『ちゃんと素直になりなよ!!!…たまには♪(笑)』
笑ったまま扉を閉めた。
“たまには”は余計だ!!!(笑)って、冗談言い合いたかったのに…
“演技じゃない”なんて聞いたら、何も言えなくなっちゃうじゃない……。
彩がいなくなり、真吾を見ると、左頬を指でポリポリ掻いていた。
『彩ちゃんって…怪力だね』
『まさか…本当に叩かれたの?』
真吾は苦笑いして頷いた。
彩はカバンを手に持ち、そそくさと靴を履きに行く。
『えっ??帰っちゃやだ~!!』
『私は徹夜で眠たいのっ!!』
私と真吾に背中を向けたままサンダルのストラップをパチンと止めて、彩は再び笑顔で振りかえる…。
『ちなみに……
さっき倖知が聞いた真吾くんの言葉、あれ演技じゃないから!!ついでに、私のもねん♪』
笑ったまま玄関を開けて
『ちゃんと素直になりなよ!!!…たまには♪(笑)』
笑ったまま扉を閉めた。
“たまには”は余計だ!!!(笑)って、冗談言い合いたかったのに…
“演技じゃない”なんて聞いたら、何も言えなくなっちゃうじゃない……。
彩がいなくなり、真吾を見ると、左頬を指でポリポリ掻いていた。
『彩ちゃんって…怪力だね』
『まさか…本当に叩かれたの?』
真吾は苦笑いして頷いた。