little girl



* * *


しばらくして、
唄が止む。


―突然、
さみしい、と感じた。


なんだか、今まで
温かくくるまっていた毛布を

―はぎ取られてしまったような





―待って。


分からない。けれど、

夢中で唄の聞こえた方へ
走った。


―待って…

―待って!




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