little girl
「あ…っと」
見つけた、そんな安堵と、
わたしは何がしたいのか…
よくわからない気持ちがごちゃまぜになったまま、
言葉を紡いだ。
「さっき…綺麗な唄が、
聞こえてきて…」
“えっ”
ため息のような声が、
彼から聞こえた。
「聞かれちまったのかよ…」
細く長い指の手で
頬づえをつきながら、
少しすねたように目をそらす。
頬が少し赤みを帯びていて、
どこか、しめつけられた
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