大好きな人

「ゴメン。待った?」
少し申し訳なさそうにする菜々の頭を,
「全然大丈夫!」
と笑顔でポンポン撫でる。

菜々はそんな直也が大好きだった。

「おいバカップル!!こんな所でイチャつくな!」
拓也が少し赤くなって言う。

「うるせーよ。」
しかし直也は,そんな拓也を相手にもしなかった。

「で,どこ行くの?」

そんな茉由の一言で,3人は本来の目的を思い出した。
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