ぷりむら
1章*傷
稲森 夏茄【いなもり かんな】

その日。

幼かった私が知った
初めての悲しみは
ママの死だった。


旅行先での事故。


それ以来。


自分の誕生日が
嫌いになった。

< 1 / 22 >

この作品をシェア

pagetop