狼少女と王子様
茜と伊純が教室から出た後
すごく微妙な空気が流れていた
「落ち着いた?」
「うん。ありがとう。」
心配かけちゃったかな?
「なんか、ごめんね。巻き込んで。」
「全然。でも、どうしてあんなことに?」
「私もよく分からないの。
ただ、海が何かした事には違いない。」
「海って渓の弟だよね。」
「うん。」
へー
水城君、海の事知ってるんだ
まあ、伊純の友達だもんね
知ってても不思議じゃないか
「鉑さんは、海の事知ってるんだね。」
「凛でいいよ。まあ、一様婚約者だから。」
「婚約者?」
少し驚いたような表情をする水城君
「そう。お父様が勝手に決めた相手だけど。」
お父様は少し勝手すぎる
ちゃんと私には好きな人いるのに・・・