狼少女と王子様
「そういえば、凛さんって
鉑グループの人だったりする?」
あれ?
さんづけですか?
まあ、いいけど
私は大きく体を伸ばす
「よく知ってるね。
まあ、水城グループの跡取りだけはあるかな。」
「そっちこそ、よく知ってるね。」
「まあ、私も水城君も同じ様な立場だからね。」
平然と話す私を見て、彼も平然としていた
「でも、1つだけ分からない事があるの。」
「何?」
「海の事。
なんで、茜のとこに来たのか不思議なの。」
水城君は知らない
海が抱えてる問題を
だから、私も知らない振りをする
「確かにね。
あいつモデルやってるからあんまり学校来ないし
来てもサボってるもんな。
しかも、初対面の橋本さん所にくる意味が・・・。」
どうしたのかな?
水城君は数分考え込むと
思い出した様に私に話してくれた