狼少女と王子様
考えれば考えるほど
ズキズキと頭が痛くなる
「茜、頭痛いの?」
突然問いかけられて戸惑ったが
素直にコクンっと頷く
「まだ、寝てた方がいいかも。」
「うん・・・・。」
正直なところあまり良い状態ではないので
凛の様子が気になったが
それはまた今度聞こうと思った
布団に入ってっと言われ
改めて凛がお母さんっぽいことに気づき
思わず笑みがこぼれた
ベットに戻り目を閉じると
今まで不安そうな顔をしていた
凛が口をひらく
「茜、ごめんね。
私、何でも答えるから許して。」
突然何言い出すの。
意味分からない。
「じゃあ、教えて。
謝った理由と私が目を覚ますまでに
起こったこと全部。」
ため息を一つつくと
ゆっくりっと話してくれた