狼少女と王子様
なんなの、やっぱり気に食わない奴
布団を目の下まであげて
少し赤くなった顔を隠す
かっこつけちゃってさ。
昔はへたれだったくせに
暖かい布団のせいで
睡魔が襲ってきた
ゆっくり目を閉じた
「悔しいな、君は渓を見てる。
少しは僕も見てよ。」
これは夢?
水城くんが私のおでこに
キスをした夢を見た
そして
「俺は諦めないからな。」
伊純の声がして
柔らかいものが唇に触れた
夢を・・・・。