狼少女と王子様
凛の家は家系内恋愛は許されていなくて
小さい頃は会うことすら出来ない環境で
特に凛は一人娘だから
絶対に次がなくてはいけない立場
しかも例え希と凛が望んでも
決して叶わない状況だから
「凛、本気?」
「うん。」
凛は強い眼差しで答えた
私はちょっぴり複雑な気分だった
今までそんな事一度も話した事ないし
ずっと一緒だったのに気づかなかった
凛には幸せになって欲しい
でも、叶う確率零に近い
私だったら諦めてる。
凛は内に強い心を持っているんだ
「そっか。」
これ以上暗くなるのは嫌なので
この話はもう終わり
「そういえば、茜。」
「ん?」
「帰ろう。」
結構な時間寝ていたらしく
もう日が暮れていた