狼少女と王子様
どうしよう。
もう、信じないと決めた男の言葉。
憎く嫌いな男の言葉に心が揺れてる。
嬉しいなんて思ってる
私は何かの糸が切れたように
空き教室にペタンと座りこんでしまった
ドクンッ
ドクンッ
胸に手を当てなくても
聞こえる鼓動。
苦しいよ
伊純にキスされた
自分の唇をなぞってみる
まだ、感触が残っていて
顔が赤くなるのが分かった。
「本当にどうしよう。
きっと私、伊純の顔見れない。」
凛、私どうしたら良い?
1人で悩むより良いと思い
凛にメールをしてみた
だけど、凛は相当お怒りのようで
メールには。
「もう、授業始まってるんだけど。
早く教室に帰らないと
どうなるか分かってるよね?」
と私の話しをスルーして
脅迫までしてくる
恐ろしいや。