狼少女と王子様
だって昔、私伊純に
す、好きって言ったんだよ
大好きって!
「絶対無理!」
「えー、面白そうなのに。」
面白そうってあなたね
人が真剣に悩んでるのに。
凛に文句を言おうとした時
屋上のドアが開いた
誰だろ?
「い、伊純!?」
なんでこんな所に
顔合わせにくいって時に来るのさ
私に対する嫌がらせですか
「あれ?茜?」
伊純は私達に気づき首を傾げる
「な、何?」
バカぁ
何、噛んでるのよ私!
動揺してるのバレバレじゃん。
凛は腹抱えて笑ってるし
もう、なんなの?
「もう直ぐ授業始まるぞ。」
「へっ?」
いつもと変わらない伊純に私は呆然
まさか、意識してるのって私だけ?
恥ずかしっ。
穴があったら入りたい