狼少女と王子様


渓〜side〜



「何やってるんだ俺は。」



1人屋上の柵に寄りかかって座る





ヤバいな、茜を泣かしてしまった



茜を笑わせたくて

いつも傍に居たのに





茜が海のこと好きだって分かった時


俺は嫉妬して茜に酷い事言ってた





きっと茜は酷い事言った俺なんか

嫌いになってると思って



何度も茜を忘れようとした。





でも、日が経つごとに

茜への想いは募っていった




それから馬鹿みたいに

茜を探した



どうしても気持ちを伝えたくて





だけど、茜は宮崎に転校していた。



どれだけあの日のこと後悔したことか





「情けない。」



はぁ。


ため息をつきながら立ち上がり教室に戻る





「嘘っ。あの時の男の子が水城くんだったなんて。」



教室に行く途中にある空き教室


< 67 / 100 >

この作品をシェア

pagetop