狼少女と王子様



どうやら私が3人の王子に告白されたのを

聞いたらしい




馬鹿みたい



皆、私が男嫌いって知ってるくせに




散々やって満足そうに帰っていった





さっきまで痛みなんてなかったお腹が

ナイフに刺されたみたいに痛い



地面にうずくまるのが精一杯で

痛くて声も出せずに泣いた



数時間してなんとか立てるようになった




だけど授業にでられるわけが無く

保健室に行こうと思い歩いていると



目の前が白くなって


その場に倒れた





ふわりっ


誰かに持ち上げられる身体



私は誰に助けられてるの?




だけど視界がはっきりしなくて

妙に人の体温が心地よくて


私は静かに目を閉じた


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