狼少女と王子様



だけど誰も入ってこない


凛達じゃない?

じゃあ誰?




「ねぇ、話しがあるんだけど。」


さっきのギャルが入り口に仁王立ちしていた




思わずさっきのことを思い出し

体が震えた



それに渓が気付いたのかギャルに近づく




「なぁ、お前。」


「キャー、声かけられた。

奈々絵(ななえ)嬉しいっ。」



何あれ


さっきとのキャラのギャップに唖然。


渓も同じらしく固まっていた




「あれ~?渓様なんで固まってるの?

かわいいっ。」


また様づけか

水城くん以来だ




ギャル(菜々絵)は

渓をかわいいと言いながら


渓の腕に凛と比べて残念な胸を押し当てた


むかっ

なんか二人でやってんじゃないわよ





イライラしてベッドから降りようとしたら


いきなりギャルが怯えたように

保健室を出て行った


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