狼少女と王子様
えっ?
何が起こった?
不思議すぎてきっと目が点になってる
「あの、渓?」
「ん、何?」
振り向いた渓は
これでもかってくらい笑っていた
怖っ
目が笑ってない
私は戸惑い、渓のから視線を逸らす
「アイツに何て言ったの?」
相当怯えてたし
私でも今の渓は怖い
「何って、今度茜をいじめたら
お前の家潰すよって言っただけだよ?」
恐ろしい
確かに渓の家なら出来るけど
有名な財閥の息子だし
だから、海と凛が婚約者になれた訳
てか普通そこまでする?
「そこまでしなくても。
私はそんなに弱くない。」
そこまでしてもらう義理ない
多少睨みながら渓に強く言う
渓は不適な笑みで私を見るだけで
睨みは効いてない
そして徐々私に近づいてくる