狼少女と王子様
その拍子に唇が離れる
「ヤバい、その顔。
そそられる。」
「っ。/////。」
もう、頭がぼぉっとして
何も言いかえせなかった
本当に最悪・・・。
もう渓と、男と
二人きりになんてならないんだから!
そう誓った
「帰るか。」
満足したように笑う渓
さっきとは変わって天使の笑顔
こんな笑顔にキュンとしてしまう
私は馬鹿である
「もう、昼休みじゃん!」
全然気づかなかった
どうりでお腹が空くと思った
でも、お腹痛くてご飯食べれないじゃん!?
今日は最悪な日だぁ
少しばかり涙目になりながら布団に包まる
「茜、食べに行くぞ。」
はぁ!?
コイツ私がお腹痛いって知ってるのに
そんなこと思ってる私を
無理やりベッドから降ろし
おんぶして下駄箱に向かう