狼少女と王子様



そのおかげで通り過ぎる

女子生徒に睨まれた



悲鳴も五月蝿かったから


睨み返してやったけど




それから伊純家の車に乗せられ

何故か伊純家に連れてこられた



何するつもり?


まったく渓は意味分からないことしかしない




「はい。」


ソファーに座らせられ

可愛いうさぎの鍋を出された



「何これ?」


白くふやけたものが鍋に

入っていた



これ食べ物?

なわけない


てか、食べれるの?




「今、なんて言った?」


えっ。

ありえない


そんな顔をされた




「何ってこれ何?」


「まじか。これはお粥。

昆布の出汁にお米を入れて

煮たものだ。」



渓曰わく病気の時に食べるものらしい



お腹の調子が悪い時も

私みたいな腹痛にも


消化が良いんだと




「へぇ~。」


知らなかった


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