狼少女と王子様



俺は茜が同じようなことになった時に

逃げ込んだ公園に行った




気づけば俺は誰かを追いかけてばかり


茜を、海を。





きっと俺は寂しいのが嫌なんだ




茜も海も大切で

失うのが怖くて


こうして誰かを追いかけているんだ




なんて考えていると公園に着き、海を探す








ブランコに人影。




茜と同じ場所に居るなよ




かくれんぼはおしまいだ



「みつけた。」







光のない俺らを闇が嘲笑った


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