狼少女と王子様



ごめん

謝ってももうどうにもならないけど




「帰るぞ。」


その言葉以外

渓は一言も喋らなかった




気を使っているのか


とろとろ歩く俺に

歩幅を合わせてくれている






茜は今何してる?


渓のこと考えているのかな



俺は茜のココロに問いかけた




「海の馬鹿。」

茜の声が聞こえた



気がした


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