不確かなカタチ
アタシたちだって、頭を使って、足を使って、お金を使って、いろいろ入手してるんだよ。
じゃあ地下鉄で行く
と連絡がきた。
しばらくして、カス二人は来た。
そして、
「なんでお母さんの前で、お金ないって言った?」
「アタシのお母さんじゃないし、お金なかったから」
それだけが気になって、腹立ったとのこと。
「俺達毎日並んで、風邪まで引いて、おまえらに食料持ってきてるだろ。なのに、何金ないって?」
「絶対風邪じゃないよ。」
頼んでないでしょ。
「だから一万払ったし!」
「俺らもタクシー代かけてまで、並んで買った食料持ってきてるの」
って言われたけど、
頼んでないし。
お金ある奴が、
‘タクシー代かけてまで?’
食いかけのお菓子とか入れてきて?
はッ…笑っちゃうね。
もう一万はいいや…。
カスは切ろう。
咄嗟に言った。
「りんのお母さん、何時に来るの?」
もちろん来る予定はない。
「わかんない、9時消灯だから、それからじゃない?」
りんも合わせてくれた。
「じゃあもうすぐかな?」
そこでカスから、
え、お母さん来るの?
うん。
え、今日なの?
「そうだよ」
「はぁー?どういうことだ」
「何が?」
「泊まっていけると思ってた。イチャイチャする予定だったのに」
やっぱりな。
「イチャイチャとかないですから」
「ないの?ここまでしてやったのに?」
アハハ
あれで?
お金返してくださーい、詐欺。
なにその上から目線。
むしろ、アタシに仕事させた分を払ってから言って下さい。
別に二人で調達できるんで。
言った。
あっそ。と。
帰るべ。
そう言って帰っていった、