不確かなカタチ
優がもうすぐ東京に来る。
住むとこも決まってない。
仕事も決まってない。
信に使ってた金があったら、助けてやれたのに。
仕事探してあげるよ?
返事はこなかった。
毎日、信からメールはきてた。
たまには顔出してよ。
アタシは自分のしてきたこと、自分で言ったこと考えて。
と返してた。
そしたら、一日置いて、
「盛岡に移動になった」
ってきた。
アタシたちの通ってたあの店はなくなる。
ますます何のために、一生懸命お金落としてたのかわからなくなったよ。
おかげで
「サヨナラ」
を伝えられたよ。
盛岡にも機会があったら来て。
最後までそういう奴だったよ。
そのままメール返してやった。
アタシがmixiに彼氏のこと書くほど、信との距離は離れて行った。
これでよかったんだよ。
アタシが守りたい奴は、優だから。