一夏の思い出。
やきもち。
あたしと夢汰は島波くんの部屋に案内された。
そこは日当たりのいい、
とても気持ちのいい所だった。
そしてあたしは中にいた女の子を見て思わず、ドキッ っとした。
そしてその子はあたしに気付いてこっちに来た。
「こんにちは!
あたし亜美って言うの!
えーっと、あなたは?」
「えっと、あたしは萌依!!夢汰のイトコなの。よろしくね。」
そう言った瞬間、亜美ちゃんの顔がパアッと明るくなった。
「うん!萌依ちゃんいい子!」
そう言ってすっかり仲良くなって話してたら夢汰が話しかけてきた。
「おーい、萌依!!
俺も構ってよー」
はぁ…。
なによもう、あんたは子供か!
「なによー、夢汰ったら!
あんたは島波くんと遊んでなさい!!」
と言うと夢汰は、むぅ っと言って島波くんのトコに戻っていった。
すると亜美ちゃんが、
「あはは!なんか、萌依ちゃんて夢汰のお姉ちゃんみたい!!」
と言ってきた。
お姉ちゃん…か。
やっぱり恋人には見られないよね────…。
それに比べて亜美ちゃんには守ってあげたくなるようなカワイさがある。
夢汰はきっと亜美ちゃんが好きなんだろうな────…。
と、あたしは思った。