Blood smell 2

日曜日
私と修二は久しぶりに
修二の実家を訪ねていた



相変わらずダンディな学園長先生と
キレイな愛子さん


「今日は久しぶりに冴ちゃんに会えるから
たくさん料理作ったの。」


愛子さんは嬉しそうに言うと
明らかに私一人では食べきれない量の
ご馳走を並べていく


初めて修二の家に来た時らか
この光景だけは変わらない


助け船を期待して
修二を見ても


「良かったな…。」


の一言と涼しい笑みを返すだけ


もぅ！
私がこんなに食べないの知ってるくせに

心の中で悪態をつくと
まるで聞こえたかのように
修二が耳元で囁いた


「母さんに太刀打ちできるわけないだろ？」


その瞬間
鋭い視線と声が飛んだ


「あら？修二私が…何？」

美しい笑はそのままなのに
その美貌からすさまじい圧力を感じる


「いや…別に？」

慌ててワイングラスを手に取る修二の姿に
なんだか笑みがこぼれた


まぁ
この調子じゃ仕方ないか…