Blood smell 2
食事を終えてくつろいでいると

学園長先生が
急に姿勢を正した


「実は、今日は二人に大事な話があって
呼びだしたんだ。」


その語り口調から
私と修二も姿勢を正す


あの夢の直後だからか
…嫌な予感がした


「旧友から昨夜知らせが届いた。
…ついに皇族が動き出したらしい。」


「…!!」


「帝国から皇帝と教皇の編成部隊が
数週間前に日本に向けて出発したらしい。」


皇帝と教皇の編成部隊…

教皇と聞いて苦い記憶が蘇る

人狼…ライカンの元クラスメイト…
そして

教皇が持つという
最強の暗殺部隊…アサシン…


思わず膝の上でこぶしを握り締めた
全てを聞かなくてもわかる


彼らの目的は

ヴァンパイアの世界の禁忌を犯した

私と修二…







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