Blood smell 2
疾風のごとく
闇を駆け抜ける集団の先頭に立った
銀髪の美形の男は
ぼそりとつぶやいた


「…だから言ったんだ…
これ以上は…命を落とすと…。」



その脳裏に浮かんだのは


一人の人間の女



そして

幼き頃より親しんだ
親友のヴァンパイア



「シュルド…
俺たちは…もう止まれない。」




吐き捨てるように言った言葉は

深い闇に消えていった


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